【スポーツ】個人的 歴代PFPランキング (MMA編)1~5位
前回の続き
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第5位
スティペ・ミオシッチ(アメリカ)
愛称Baddest Man On The Planet
身長193㎝
戦績:22戦19勝3敗
1982年8月19日
ヘビー級
レスリングで鍛えた体幹の強さと、ゴールデングローブを獲得したボクシングテクニックを併せ持つ。
高い精度の打撃を誇り、強烈かつ的確にパンチを当てることができるストライカーである。
しかし、決して打撃一辺倒ではなく、レスリングやグラウンドでのレベルも非常に高い。
(マーク・ハントなどのスタンドが強い選手にはテイクダウンを多用した。)
スタミナも豊富であり、5Rマッチも容易に戦い抜く。
また、試合中の無駄な動きが少なく、終始相手の持ち味を潰すクレバーな選手である。
第4位
バビブ・ヌルマゴメドフ(ロシア)
愛称The Eagle
身長178㎝
戦績:28戦無敗
1988年9月20日
ライト級
総合格闘技史上最長である28戦28勝の無敗記録を持つ。
また、UFCでのダスティン・ポイエー戦まで全12試合の中でジャッジの判定でポイントを失ったのがコナー・マクレガー戦の3R目のみという驚異的な強さを誇る。
無尽蔵のスタミナを誇り常に前に出てプレッシャーをかけ、ケージ際に追い込んで組み付いてからの、レスリングとサンボで培ったパワフルなクリンチワークとテイクダウン、そしてグラウンドに持ち込んでからのパウンドを得意としている。
中でも、グラウンドでのトップコントロールはUFCでも群を抜いて優れており、ブラジリアン柔術三段のハファエル・ドス・アンジョスをグラウンドで圧倒している。
また、クリンチやグラウンドだけでなく、スタンドでのボクシングスキルも向上している。
さらに、非常に打たれ強く、キャリアを通してノックダウンを奪われたことは一度もない。
過去に対戦経験のあるアル・アイアキンタは、ヌルマゴメドフについて「上に乗られてあれほど重いと感じたことはなかった」「打撃が当てづらく、タフで他の選手とは変わったスタイル」と評している。
グラウンドスキルは現役選手で最高峰でスタンディングもかなり強く、現時点で穴がない選手である。
第3位
愛称Bones
身長193㎝
戦績:27戦25勝1敗1無効試合
1987年7月19日
ライトヘビー級
プロデビューからわずか3年、UFC史上最年少記録の23歳8か月でUFC王座を獲得している。
UFCライトヘビー級において絶対的な強さを誇り、6人の歴代UFC世界ライトヘビー級王者(マウリシオ・ショーグン、 クイントン・"ランペイジ"・ジャクソン、リョート・マチダ、ラシャド・エヴァンス、ビクトー・ベウフォート、ダニエル・コーミエ)から勝利を収めている。
キャリアの中で唯一1敗を喫しているが、これは圧倒していた試合で偶然垂直に肘打ちをしてしまい、相手が続行不能になった反則負けである。
対戦後相手選手も試合内容は圧倒的に負けていたことを自覚していると発言した。
恵まれた長い四肢から繰り出される独創的でスペクタクルな打撃技に加え、UFCでも屈指の卓越したテイクダウンディフェンス能力と、レスリング出身のファイターからでも容易にテイクダウンを奪うことができる優れたテイクダウンテクニックを兼ね備えたオールラウンダーで、「華麗な技の基本はYouTubeで独学した」と語っている。
類い稀な才能と天性のセンスを持つファイター。
傑出した身体能力を持ち、ヘビー級も含めUFCで最長の215cmのリーチを活かした打撃に、イマジネーション豊かで意外性のある跳び技や回転技などの攻撃が武器。
多彩な角度から絶妙なタイミングで放たれる肘打ちがスタンド、グランド問わず得意で、スピニングバックエルボーやムエタイ仕込みの蹴り技も得意としている。
関節技にも長け、細長い腕を活かした絞め技では、何人ものファイターからキャリア初の一本負けを奪っている。
しばしば、関節蹴りなど選手生命に関わるような
危険な技(反則ではない)を多用するため一部から苦言を呈されている。
近年はドーピングや薬物、交通事故など問題が多く、キャリアにおいて不用意なブランクを作っているがそれでも負けないところが凄いところである。
第2位
ケイン・ヴェラスケス(アメリカ)
愛称Cardio Cain
身長185㎝
戦績:17戦14勝3敗
1982年7月28日
ヘビー級
バックボーンのレスリングで培ったレスリングテクニックと無尽蔵のスタミナに加え、パンチ力は1012kgという強力な打撃を武器に高いKO率を誇り、全勝のままUFC世界ヘビー級王者に輝いた。
ヘビー級においては小柄ながらも、どのファイターにも勝る強靭なフィジカルを持ち、常にプレッシャーをかけ続け、強烈かつスピーディーで多彩なパンチのコンビネーションで相手を圧倒する。
打撃以外に加え、卓越したレスリング技術を活かしたテイクダウンからのグラウンド&パウンドと、相手をケージに押し込んでコントロールするクリンチワークも武器にしている。
また、無尽蔵のスタミナを誇り、ヘビー級の選手にもかかわらず5Rマッチにおいても終盤まで常に動き続ける。
怪我が多く、ブランクを長く作ってしまったのが
キャリアの中での分岐点。
全盛期は間違いなく歴代随一の強さであった。
第1位
エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア)
愛称The Last Emperor
身長183㎝
戦績:46戦39勝6敗1無効試合
1976年9月28日
ヘビー級
2010年に敗れるまで10年間無敗。
ロシアの長年活躍したトップアスリートだけに送られるスポーツマスターの称号を持ち、
プロ格闘家として活動する傍らコンバットサンボの大会にも出場し、世界選手権で4度の優勝を果たしている。
ヒョードルのバックボーンは国際大会でも結果を残してきたサンボ・柔道である。
柔道でヒョードルとの対戦経験がある小斎武志はバックボーンである組技の力が発揮されていると評価し、「あんなに力が強いロシア人とやったのは初めて」だったと証言している。
グラウンドでは安定感と決定力に秀でており、持ち前の瞬発力を生かした関節技とスイープが得意である。
さらに強力なパウンドで攻め立てる。
パウンドを打つ時のボディコントロールが上手く、下からの仕掛けをことごとく制することが出来る。
当然そのパンチはスタンディングの状態でも発揮され、この強力なパンチを武器に幾多の試合で勝利を収めて来たものの、その威力故に拳への負担が大きく、慢性的な拳の怪我に苦しむこととなった。
スタンドでの打撃は、ヘビー級では類を見ない踏み込みの早さと強力な連打を有している。
2005年に対戦したキックボクシング出身のミルコ・クロコップは「打ち負けた」ことを認め、
また36秒で敗れたティム・シルビアは「俺もヘビー級のトップファイターの一人だが、ヒョードルの強さには驚かされた。
あいつは人間じゃない。あんなに強く殴られたことはなかった」とそのパンチ力を称えている。
またキックの威力も高く、藤田和之を左ミドルキック一発でダウンさせ、ジェフ・モンソンはヒョードルのローキックによって右足を骨折させられセコンドに抱えられたまま病院へ送られた。
元々圧倒的なストライカー能力により守勢に立たされる場面が少ないため、あまり目立つことがないディフェンススキルだが、その能力は高く、マーク・ハント戦では、相手のパンチをガードに頼らず、そのほとんどに空を切らせる技術を披露した。
専門家の検証では、一分間当りに相手の打撃をもらう回数が全階級を通してトップファイターたちのなかでもヒョードルは最も低い一人である。
ヘビー級では小柄な部類だが高い瞬発力と柔軟性を併せ持ち、打撃を交えながら相手をテイクダウンする一連の動きを一呼吸も置かずにワンテンポでこなす巧みさとパワーを有している。
片足を取られてもテイクダウンされないバランスの良さや、相手に上に乗られた状態からの腕ひしぎ十字固めへの切り返しの早さなど、あらゆる面に優れている。
また、ケビン・ランデルマンによるスープレックスを巧みな受身でダメージを抑えるなどの投げ技に対する対応力も備えている。
試合中も常に冷静で落ち着きを払うことができるのは、生まれ持っての性格によるところと本人は語っている。
UFCヘビー級のケイン・ヴェラスケスやシェイン・カーウィン、パウンド・フォー・パウンドと称されるジョルジュ・サンピエール、BJ・ペン、ジョン・ジョーンズなどから憧れの対象とされており、格闘技の団体を問わず、多くのファイターから尊敬され、目標とされている人物である。
ヒョードルの練習パートナーでもある元K-1チャンピオンのアーネスト・ホーストは「立ち技だけの練習をすれば間違いなくK-1でもトップクラスになる」と語っている。
元ボクシング世界ヘビー級チャンピオンで長年のUFCファンであるマイク・タイソンは「歴代最強のMMAファイターはヒョードルだ」と発言している。
このことから、歴代PFPはエメリヤーエンコ・ヒョードルであると思われます。
以上になります。