【健康】足がつる原因
あなたは足をつることはありませんか?
痛いのであまり経験したくはないですよね
筋肉がある場所はどこでもつる可能性がありますが、特に馴染み深いのがふくらはぎです。
本日はなぜ足がつるのかを説明していきます。
・足が「つる」とは?
私たちは普段、歩いたり運動したりするとき、
足の筋肉を自分の意志で動かしています。
ところがなんらかの原因で、自分の意志とは関係なく、足の筋肉が突然、痙攣を起こすことがあります。
筋肉が収縮したままで硬直し、元に戻りにくくなり、多くの場合、痛みをともないます。
それが「足がつる」という症状です。
・足がつる原因
人それぞれですが、若い世代の場合は筋肉疲労が原因の1つと考えられています。
中高年になると加齢にともなう筋肉量の減少に加え、脱水症状、動脈硬化による血行不良と冷え、病気による神経障害、薬の副作用など、さまざまな要因があります。
そのため、軽い運動がきっかけで足がつったり、睡眠中にいきなり足がつるといったケースが増えてきます。
当初は一過性で、自然に治まることもありますが、次第に足がつる回数が増えたり、夜間に痛みで目をさまし、それが原因で睡眠障害を起こすことも少なくありません。
また、激しい痛みにおそわれ、翌日まで痛みや違和感が残ったり、さらには肉離れを起こすケースもみられます。
・足が「つる」メカニズム
先にお伝えしますが、足がつるメカニズムはまだよくわかっていません。
1つは上記のように病気などが原因で起こります。
そうではない場合、有力な要因の1つが「電解質異常」です。
電解質とは、主にカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムなど血液中にあるミネラルイオンのことです。
これらのミネラルは、筋肉や神経の動きを調整しているので、なんらかの原因でミネラルバランスが乱れると、筋肉の異常興奮(痙攣)が起こるのではないかと推測されています。
筋肉の動きにはさまざまなミネラルが関係していますが、1つの例をあげると、カルシウムの働きがあります。
筋肉の収縮は、細胞内のカルシウムイオン濃度が上がることで起こります。
同時に、体内にはカルシウムイオン濃度を調整する機能も働いています。
加齢や疲労、栄養不足などにより濃度調整機能が低下すると、筋肉の伸び縮みがうまく制御できなくなり、痙攣を起こしやすくなります。
カルシウムに限らず、私たちが日常生活で必要とするミネラルは、いずれもごく少量ですが、それだけにちょっとしたことでミネラルバランスの乱れが生じます。
たとえば、発汗や脱水症状などです。
発汗というと、夏のことだけを連想しがちですが、現代の住宅やオフィスは暖房設備が整っているので、冬の室内でも汗をかきます。
睡眠中にも、コップ1杯~2杯程度の汗をかきます。
また、治療などで利尿薬を使っていたり、消化不良で下痢が続いたりすると、軽い脱水状態になることもあります。
中高年の場合、汗や尿と一緒にミネラルも排出されやすいので、気づかないうちにミネラルバランスを乱していることが多いのです。
では、運動による影響はどうなのでしょうか。
運動時に筋肉を使うと、カルシウムやナトリウムなどのミネラルが急速に消費されます。
そのまま運動を続けると、やがて筋肉疲労を起こし、足がつる可能性も高くなります。
とくに中高年になって運動を始めた場合、自分では軽めの運動と思っていても、発汗や疲労などの影響で予想以上のミネラルが消費されている可能性があります。
ミネラルバランスだけが原因とはいえませんが、運動をする方でよく足がつる場合には、スポーツドリンクなどできちんとミネラルを補給することも予防法の1つなので試してみましょう。
こうしたマイナス条件(筋肉量の減少、筋肉疲労の蓄積、動脈硬化など)をベースに、さらに睡眠時には発汗によるミネラルの消費、冷えによる血流の低下などが重なり、足がつるリスクが高くなります。
急に足がつったとき、一般的にはふくらはぎなどのつった箇所の筋肉をゆっくり伸ばすことで、痛みが少しずつ解消されます。
ところが睡眠中に足がつると、眠気もあってあわてて筋肉を伸ばそうとしがちです。
すると筋繊維の断裂が生じ、翌日まで違和感が残ることがあります。
ひどい場合には肉離れを起こすので、筋肉を伸ばすときはゆっくり静かにやりましょう。
・予防策
筋肉が固くなり、血流が滞ってしまうと、つりやすくなるのでそれを予防するために、
1)フットケアをする
2)スクワットをする
3)食事などを見直す
この3つを日々心がけましょう。
ただし、毎日のようにつる、改善が見られない、など長引く場合は、隠れた病気がある可能性があるので近くの病院へ早めに受診しましょう。