【健康】口呼吸と鼻呼吸の違い

コロナウイルスがなかなか終息しそうにないですね。

 

街を見てもみんなマスクを着けています。

 

よく考えるとこんな状況は異常です。

 

インフルエンザの流行シーズンでも全員が着けてはいないでしょう。

 

マスクをしていて気になるのが、呼吸のしにくさです。

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まあ呼吸がしやすいとその分ウイルスや菌が入ってくるスペースがあるので危険なのですが。

 

ちょっと急いでいる時に小走りするとすぐに息が切れます。

 

本日は呼吸について、述べたいと思います。

 

まず、呼吸を細分化すると沢山あります。

 

皮膚呼吸であったり、一次呼吸であったり...

 

それを説明しだすと非常に長くなるので、今回は

口呼吸と鼻呼吸に絞っていきます。

 

 

まず大前提というか結論からお伝えします。

 

今すぐ口呼吸をやめて鼻呼吸に変えてください!

 

口呼吸は悪いことばかりでいいことなんてありません!

 

その理由を説明していきます。

 

 

そもそも口呼吸を使うのは哺乳動物ではヒトだけで

他の哺乳動物は鼻呼吸しか使わないようです。

 

ヒトも乳児期には基本的に鼻呼吸のみですが、言葉を話すような時期になると口呼吸を使う機会が生まれるようです。

 

しかし、最近ではアレルギー疾患があって鼻が詰まりやすい、その他の原因で鼻の通気性が悪くて鼻呼吸がしにくい、という幼少期を過ごした人が口呼吸に頼る習慣が抜けないまま大人になるというケースが多いようです。

 

特に若い人たちが圧倒的に多いようです。

 

息苦しいと感じる時には楽に肺に酸素を取り込める口呼吸に頼りがちです。

 

そうすると必要以上に二酸化炭素を排泄してしまい、血液中の二酸化炭素の濃度が低下してしまいます。

 

動脈中の二酸化炭素の濃度が低下すると各臓器に酸素を補給する動脈が収縮して細くなり、末梢の循環が悪くなります。

 

さらに酸素を運んでいる赤血球が細胞近くの毛細血管のところで酸素を手放しにくくなってしまうのです。

 

つまり、細胞全部に酸素が十分に届かなくなってしまうのです。

 

深呼吸を続けていると手足がしびれて、筋肉が硬直してしまう過換気症候群はその極端な状態です。

 

口呼吸を盛んにしている人は軽い過換気状態が続いているのと同じです。

 

口呼吸は結果的に酸素を体全体に届けにくい状態です。

 

代謝が低下し、疲れやすく、疲れが取れにくい、不安にもなりやすいという状態を招きます。

 

他にも口呼吸の悪影響はたくさんあり、

・幼少期に口呼吸を続けると顎の発育が悪くて歯並びが悪くなる。

・虫歯や歯茎の病気

・口臭

・外気を直接吸い込むので喉・気道の炎症を起こしやすく、免疫系が不安定になる。

・猫背

・脱水症状

・いびき

・睡眠時無呼吸

 

 

鼻呼吸の利点

・吸い込んだ空気が肺に入る前にいらないものを取り除き、 温めて湿気を与える
・心拍数を下げる
・一酸化窒素が肺に送られ、 気道と血管が広がる
・酸素が全身に効率的に行きわたる
・動いている筋肉にたくさん酸素が送られるので、 疲れにくい

 

 

 

こんな例もあります。

 

▼メキシコの「走る民族」が欧米のマラソン選手よりも心拍数が低い理由


多くの人の呼吸が本来の呼吸からだいぶ離れてしまい、 口呼吸が普通になっています。


私たちの祖先は、 運動時でも鼻呼吸をしていました。

 

現代でも、 「走る民族」として有名なメキシコ北部のタラウマラ族などは、 祖先の鼻呼吸をそのまま受け継いでいます。

 

科学的な調査によると、 フルマラソンを走るときのタラウマラ族の心拍数は、 1分間に130でした。

 

これは驚くほど低い数字で、欧米のマラソン選手の平均は、1分間に160から180になります。

 

この結果を見れば、 たとえ強度の高い運動をしていても、 鼻呼吸であれば楽で規則正しい呼吸を維持できることがわかります。


口呼吸はどちらかといえば新しい現象であり、 運動パフォーマンスの向上にはまったくつながらず、むしろパフォーマンス向上の邪魔になっているのです。

 

 

以上が口呼吸と鼻呼吸の違いです。

 

今日からみんなで鼻呼吸に変えましょう!