【雑談】集団心理について
コロナウイルスの影響でマスク不足が深刻ですね。
それはある程度仕方ないのですが、最近になりトイレットペーパー、ティッシュ、キッチンペーパーなどの紙類も無くなるというデマによって買い占められ、インスタント食品や米、その他ネット上に飛び交うさまざまなデマに国民全体が流されています。
昔と比べてインターネットが発展し、さまざまな情報が手に入ることができます。
しかし、それだけの情報があればデマも多くあります。
それなのにデマ情報に流される人が後を立ちません。
それはなぜなのでしょうか。
結論としては「集団心理」が働くからだと思われます。
集団心理とはなんなのかというと、
集団の中において起こる特殊な心理状態のことをいいます。
集団心理の特徴としては、
・匿名性が強くなります。
匿名性が強くなるということは、自分の言動に対しての責任を感じにくくなるということです。
個人が特定されるような状況においては、自分の言動に対して責任を持たなければいけないという心理状態になります。
しかし、集団の中にいて個人が特定されにくい状況においては、無意識のうちに責任を持たなくていいという心理状態になってしまいやすいということです。
・自分が強い力を持っていると錯覚してしまいます。
人は集団の中にいると、自分も強くなったような錯覚に陥りやすくなります。
1人でいるときはおとなしい人でも、集団の中にいると感情的になり、過激で大胆な行動をとりやすくなります。
たとえば、ケンカの強い人たちのグループの中にいると自分もケンカが強くなったような錯覚に陥ってしまいうようなものです。
しかし、実際はケンカが強くなったわけではないんですが。
集団心理には特徴の他に4つの法則があります。
集団心理の4つの法則は、
1.道徳性の低下
2.暗示にかかりやすくなる
3.思考が単純になる
4.感情的な動揺が激しくなる
1.道徳性の低下
人は集団の中にいると人としての道徳性が低下し、無責任な言動をとりやすくなります。
やってはいけないこととわかっていても、周りがみんなやっているから大丈夫だろうという心理状態です。
たとえば、赤信号を無視して横断歩道を渡る人が多くいれば、「みんな渡ってるからいいか」というような心理状態のことです。
2.暗示にかかりやすくなる
人は、集団になると冷静な判断ができなくなり、まるで暗示にかかったかのように周りの人間の言動に従ってしまいがちです。
たとえば、多くの人がいる場所で火災が起きた場合、非常口はいくつかあるにもかかわらず、みんなが同じ非常口に向かって走り出すケースがこれに該当します。
違うところに非常口があるかもしれず、そっちの方が早く脱出できる可能性があっても冷静な判断ができずパニック状態になり、無意識のうちにみんなが向っている非常口の方へ走り出してしまうということです。
3.思考が単純になる
普段1人のときはものすごく考えて物事を決める人でも、集団の中にいると周りの意見や考えに流されてしまい「これでいいか」とあまり物事を深く考えないようになってしまう傾向があります。
たとえば、集団でお昼ご飯を食べに行くときに、自分が食べたいものがあっても、周りに違う意見が多ければ、無意識のうちに「みんながそういうならそれで良いか」と思ってしまうような心理状態のことです。
4.感情的な動揺が激しくなる
普段はおとなしい人でも、興奮状態にある人たちの集団の中にいると感情の動揺が激しくなり興奮状態になりやすくなります。
たとえば、ライブ会場などで激しく盛り上がっている人たちの中にいると、自分もつられて感情のタガが外れたように興奮状態に陥ってしまいやすくなります。
いじめ、店の行列、イベントでのトラブルなどは
集団心理が働き起こるものです。
仕方がない心理ではありますが、一つ落ち着いて考えると自分がなにかを買い占めたりすることにより
周りの人に迷惑がかからないかをみんなが考えることができれば、本当に困る人が減るのではないでしょうか。
今一度、一歩引いた客観的な視点を持てるようにしましょう。