【健康】腰が抜けるとは?

漫画や映画などで驚いたり、恐怖を感じた時に腰が抜けて動けなくなるシーンを見たことはないでしょうか?

 

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私自身、そのような経験がないので毎回そんなシーンを見るたびに「早く立ち上がればいいのに」

と思ってしまいます。

 

しかし、本当に驚いたり、切羽詰まった状態だとどうなるのかを調べてみました。

 

 

 

▼腰が抜けるの中にも「肉体的」「精神的」の2種類がある。

 

まず、「腰が抜ける」とはどんな状態なのかというと

腰に力が入らず、上手く動けない状態のことです。

 

 

・肉体的な理由で腰が抜ける場合は、筋肉の損傷や関節のズレが原因で発生します。

 

例えば、何かにぶつかったもしくはぶつかられたなど、外力によって筋肉または関節に異常をきたした時。

 

もしくは、体をひねる、かがむなどの動作によって筋肉または関節に異常をきたした時。

 

上記を理由に発生することが多いです。

 

外力によって筋肉が損傷したり、骨折や脱臼した場合は体を動かすための機構が破綻するので当然動けなくなります。

 

日常生活での動作で動けなくなる場合は、普段から知らず知らずの内に体に負担を溜めている場合が多いです。

 

負担が溜まると筋肉が固くなり、正常な弾力性がなくなります。

 

それによって関節も正常に動かなくなります。

 

そんな状態でかがむやひねるなどの動作を行うと、固い筋肉が無理矢理伸ばされたり、動かない関節が無理に動かされ、体のバランスが崩れます。

 

人の体は絶妙なバランスで成り立っていて、腰付近の関節が1ミリズレただけでも激しい痛みに見舞われることもあります。

 

体のバランスが崩れることによって許容範囲以上の負荷が体にかかり痛みとして認識され動けなくなります。

 

いわゆるギックリ腰などもその類です。

 

これが肉体的に腰が抜ける状態です。

 

 

 

 

・精神的な理由で腰が抜ける場合は、感情の高ぶりによって交感神経が働くことが原因です。

 

交感神経が働くと脈拍が早まると同時に、血管が収縮します。

 

血管が収縮すると血行が悪くなり、筋肉が固くなります。

 

それによって腰周りの筋肉である脊柱起立筋などが固くなり思い通りに動かせなくなります。

 

結果、筋肉をうまく動かせなくなり、力が入らず立つことが難しくなるのです。

 

これが精神的に腰が抜ける状態です。

 

 

この2つが腰が抜ける原因ですが、精神的な理由の場合は一時的な血流異常によるものなので、なにもしなくても時間とともに回復します。

 

肉体的な理由の場合は、実際に筋肉や関節にダメージがあるので、放置していてもなかなか良くならないです。

 

もちろん早い人なら数日で遅くても数週間あれば、痛みは減ってはいきます。

 

しかし、それは筋肉の損傷した部位が徐々に回復していくのと痛みに体が慣れているだけで、崩れてしまったバランスは治っていないことが多いです。

 

そのまま放置しておくと、激しい痛みはないものの

慢性的に腰痛があったり、ギックリ腰になりやすくなります。

 

よくギックリ腰がクセになるといわれますが、

バランスが崩れているので、体に負担が溜まりやすくなり、一定以上の負荷が溜まるとギックリ腰になるというのを繰り返しているからです。

 

そのため肉体的な理由で腰が抜けた場合は専門的な医療機関でしっかり治療することをおすすめします。