【スポーツ】サウル・カネロ・アルバレス VS ビリージョーサンダース

日本時間5/9にサウル・カネロ・アルバレス VS ビリージョーサンダースの世界スーパーミドル級3団体王者統一戦が行われました。

 

戦前の予想は圧倒的にカネロが優勢。

 

私もカネロがほぼ間違いなく勝つと予想しておりました。

 

結果は8RTKOでカネロの勝利。

 

試合展開としては、1Rから終始カネロがプレッシャーをかけてサンダースが下がりながらなんとか反撃のタイミングを伺うといった展開でした。

 

お互いディフェンスが上手い選手なので、クリーンヒットは中々貰わず、サンダースのジャブとカネロの単発のハードパンチがボディに入るくらいで大きな山場もなくラウンドが進みました。

 

展開が変わったのは8R。

 

サンダースがダッキングをしたのに合わせてカネロがアッパーを当てます。

 

サンダースもこれにはダメージがあったようでぐらつきながら下がります。

 

カネロは観客を煽りながら立て続けにサンダースに2、3発ショットを打ち込みます。

 

なんとか凌ぎ切ったサンダースですが、右目が大きく腫れ上がっていました。

 

9Rのゴングと共にセコンドが棄権を申し入れ、カネロのTKO勝利となりました。

 

どうやらサンダースは3箇所も眼下底骨折をしていたようです。

 

これでカネロはスーパーミドル級の3団体を統一し、9月に最後の4団体目を統一する予定です。

 

過去の試合を見るとカネロはサウスポーのアウトボクサーが苦手なように見えました。

 

オースティン・トラウトやエリスランディ・ララにはかなり苦戦しておりました。

 

やはり今回も多少のやりづらさはありそうで、持ち前のコンビネーションは発揮できていませんでした。

 

ただ、以前のカネロと比べるとプレッシャーが圧倒的に強くなったのと一発で試合を終わらせるパワーが増したことで、さらにPFP1位の座を強固なものにしました。

 

現在、カネロがいることでスーパーミドル級は盛り上がっていますが、かつてこの階級がこれほど注目されたことがあったでしょうか?

 

一つ下のミドル級は常に選手層が厚く人気の階級で数多くの名選手を輩出してきました。

 

それに比べてスーパーミドル級はスーパーシックス開催の時でさえそれほど人気のなかった階級ではなかったでしょうか?

 

カネロ一人でここまでの盛り上がりを見せているところに、カネロのスーパースター性を見ることができます。

 

このまま行くと年内には4団体を統一するでしょう。

 

そうなった際にライトヘビー級に上げるのか、それともゴロフキンとの第3戦を行うのか。

 

今後も非常に楽しみです。